『利休にたずねよ』山本兼一
最近、もっとも返事に窮したメール。
妹ちゃん「春樹氏の新刊『1Q84』は読んだ? どういう題材なのか気になるぅ。タイトルが謎めいているからね」
わたし「骨太かつ肉厚の物語です。あまりにいろんな要素があるので、ひと言で説明できない」
妹ちゃん「え~~~軽くさらっとひと言で。まさか恋愛小説じゃないと思うけどさ」
わたし「むむぅ
」
一週間で、「BOOK1」「BOOK2」を読了。ラストが知りたいような、読み終わりたくないような、そんな気持ちにさせてくれる小説は、そう多くありません。
もう一度じっくりと味蕾のひとつひとつで味わいながら、嚥下し、消化する必要があるようです。文章は平易でも、内容が難解なのが、村上文学ですね。
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相変わらず、本に耽溺する日々。“野獣”から図書館をプレゼントしてもらうベルがうらやましいな![]()
山本兼一著『利休にたずねよ』PHP研究所
おもしろかった、激しくくオススメ。
利休はなぜ、腹を切らねばならなかったのか。
その問いに、いくつかの説が定説として(ヘンな言い方だな)、お盆に載せられてホイよ、と示される。歴史にも茶の湯にも無知蒙昧なわたしは、どれも「ふーん、なるほどね」と頷けるものだけれど、本書を読んで感じたことは、心の奥底~ふだんは自分も所有していることを忘れている部分で~秀吉は利休を嫌っていた……これに尽きると思われた。
キライって、あーた、小学生じゃあるまいし…と思うけど(小学生に失礼なのは承知のうえで)、隠しても隠し切れないお国言葉のように、感情って、けっこういろんなところでにじみ出て、人の思索や行動を支配するんじゃないかなと思ってる。どんなに理性的であろうとしても(わたしのこと?)。
参謀として、大いなる信頼を置いていたときも、天下一の茶頭として重用していたときも、黄金の茶室をつくらせたときも、秀吉は“ほめてつかわし”ながらも、なんともぬぐえないイヤな後味を抱えていたに違いない。美の絶対者への嫉妬。あるいは、従順を装ってはいても、にじみ出る利休の傲慢さ、尊大さへの「チッ(なんだコイツ)」。
先日、ネイルサロンで「女しかいない職場は、人間関係が難しいか」という話題に、ネイリストさんは「そんなことないですよー、かえって男同士の嫉妬のほうが根深くて、どうしようもないじゃないですかー」と軽く言い放っていた。なるほど深い。
ちょっと興味がそそられたので、安土桃山時代をちょっと読み込んでみようかな~と思っている。
とりあえず入門編、というか、本書に出ていた「名物」を図版でみるために、
レジの前で目に付いた『pen』を購入。普通、こういうのって『太陽』とか買うんじゃないの? とおのれに突っ込みを入れつつ。
←すんごく面白そうだったので、予定外の買い物。「帯」の勝利。
かように長文系のわたしは、そろそろ俳句かな~と思っています。研ぎ澄まされたみもよにご期待を(えっ?)
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コメント
明智光秀の逆心と利休の切腹は永遠の謎ですね。
それ故に作家は自由に書くことができる反面、読者に歴史観を試される訳で・・・。
う~ん、気になっているんだけど、他に読みたい本が多すぎて毎度のことながら手が回りません。
村上春樹氏の新作も「利休~」も手にするのは多分文庫でしょうな
みもよさんの俳句に期待。
実は隠れ?「黛まどか」ファンだったりする
投稿: yosi | 2009年6月11日 (木) 23時39分
>男同士の嫉妬のほうが根深くて

そうそう、怖いじょー!
サラリーマン社会じゃ、それがてんこ盛り渦巻いてるよ~。
女子なんて、ホントかわいいもんよ。小学生レベル。
”嫉妬”という二字はオンナヘンだけどね。
投稿: みょえみょえ | 2009年6月12日 (金) 08時46分
◆yosiさん
わたしももうちょっと体系的に読書していれば「歴ジョ」になれたかな? 部分的なエピソードは好きでも、全体を俯瞰する力に欠けているのです。近視眼的であるのはわたしの最大にして致命的欠点です。
黛さんは知的美人ですよね。結社「東京ヘップバーン」でしたっけ? 非社交的なわたしは句会が大きなハードルだなぁ。
投稿: みもよ | 2009年6月12日 (金) 13時38分
◆みょえみょえさん
なんかそーゆーのワワワクするね!
てんこ盛りなのかー。ちょっと煮たり焼いたりしたら食べられそう?
「嫉妬ウォッチャー」(←うれしくないよね、こういう称号)のレポ、お待ちしています。
投稿: みもよ | 2009年6月12日 (金) 13時43分
>全体を俯瞰する力
そうそう、それそれっ。
みょえみょえが夫を尊敬する所以。
権威を高めるためにはアートが不可欠。
密室の茶室での生臭い話を全て把握する利休。
それが疎ましくなったんだべ。
みょえみょえは織部が好きじゃ~!
投稿: 太なすピュっ | 2009年6月13日 (土) 00時37分
●ホントよく本読んでますねぇ。頭が下ります
)引っぱり出して読んでます。
最近新刊本はほとんど買わず、もっぱら積ん読状態だった本を(もったいないから
そうでもしないとドンドン積ん読が増える一方なので...
閑話休題。
)
私の先祖(らしい)荒木村重の伝記を読んでると、秀吉は心底信長を恐れてたけど希有な才能に嫉妬もしてたとか。
また利休はじめとする教養高い粋人へは嫉妬の念にかられてたようですね。
(ってことは秀吉のパワーの源は嫉妬なのか??
男の嫉妬の方が根深い...う〜む、本質はそうかもしれませんねぇ。
投稿: はしぞう | 2009年6月13日 (土) 18時49分
◆太なすピュッさん
織部、へうげもの!
こちらも切腹を命じられているんだよね、確か。死との距離のなんと近いことよ、南無
投稿: みもよ | 2009年6月13日 (土) 22時42分
◆はしぞうさん
いやー、すんごくヒマなので、いつも以上に本に親しんでおります。詩嚢がふくらめばよいのですが…。なにせ脈絡なき乱読なので、どうでしょうか。
はしぞうさんのご先祖様は、書籍を物しておいでなのね、すごい。
嫉妬は、それ自体がとんでもないことをしでかす原動力になりますからね。取り扱い注意、といったところでしょうか、ね。
投稿: みもよ | 2009年6月13日 (土) 22時50分
中学の頃ワシの自転車の上のランクのモデルを買って来た、隣人への嫉妬を今でも忘れないあるよ。それを機にワシは改造王へと変貌していったのだ。根深いぞ。
「日本初のクリエイティブディレクター」か利休は。はるか奥州仙台伊達藩で牛タンチェーンを堂々展開するくらいだからその才覚は相当なものじゃな。
投稿: 犬なすジュッ | 2009年6月18日 (木) 22時01分
◆犬なすジュッさん
)
(コメント整理しました。管理者ってこんなこともできるのよ。ついでに改ざんだってできちゃう
嫉妬、原動力説。むむぅ、かなり遠くまでこげそうね。
「利休」は、創業当時よく食中毒をだしていたそうです。厚切りだからね! でも、中ったのはハラだけじゃないわ、商売も繁盛で、今や牛タンの雄だもの。先日も旅行者に場所をきかれ「おいしいからたくさん食べていってください(笑顔)」とPRしました。伊●●太郎、見習え(このエピソードはちょっと書けない)
投稿: みもよ | 2009年6月18日 (木) 22時22分